悩める淫体術 神 隆光 第1章 恥ずかしい音
治療室に入ってきた佐藤綾子を一目見た山崎輝夫は、整体院で治療を受けるより病院へ入院する事
を勧めた。人並み以上の美人だと思える彼女の顔色はそれほど悪く、窪んだ目のまわりには黒い隈が でき、やつれた肌は三十才には見えないほど荒れていた。 佐藤綾子はすでに総合病院で精密検査を受け、とくに身体的な異常はみつからず自律神経失調症と 診断され、安定剤などの神経内科の薬を服用していた。しかし、頭痛、吐き気、食欲不振、不眠など の症状は改善されるどころか、ひどくなっていく一方だった。 綾子は友達に教えられた山崎整体院に、藁にもすがる思いで来院してきたのだ。 山崎整体院のドクター山崎は、中年の温和な感じがする人物だったが、彼は苦痛に悶絶する女性の 姿をみるのを生きがいにしている男で、整体師の仕事は嗜虐癖を満足させるためにしているのだった。 山崎は患者の中にマゾ性を秘めた女性を見つけると、すぐに手を出す悪徳整体師だったが、治療す る技術は確かで遠くからも患者がきていた。 山崎は嗜虐心をそそられない患者にはマッサージなどの時間がかかる施術は行わず、骨格矯正と電 気治療だけですませていた。痛みをともなわない半病人のような綾子も、彼にとっては嬉しくない患 者のひとりだった。 「下着だけになって、これを着てください」 山崎は一通りの問診を終えると、水色の薄い患者着を手渡した。 「はい」 問診に答えるのさえ辛そうな表情をしていた綾子は、宙に浮いたような足取りで更衣室に消えた。 患者着に着替えた綾子を施術用のベッドにうつ伏せに寝かせた山崎は、馬乗りのように背中を跨ぐ と背筋をひと撫でした。背骨が浮き出すほど背中の筋肉が衰えている。 「胸椎の7番と10番、それに11番にも歪みがあります。これが吐き気や食欲不振の原因です」 「歪みを矯正しますから、力を抜いて」 山崎は両手親指で胸椎7番の横突起に瞬間的な力を加えた。ポキッと乾いた矯正音が響く。 胸椎10番、11番も同じように矯正していく。 「いいでしょう。仰向けになってください」 山崎は簡単な治療をしただけで綾子から離れた。 ゆっくり体勢を変える綾子は涙をこぼした。ドクターの簡単な治療に、ここでも死にたいほどの苦 しみが分かってもらえないと言う思いが込み上げてきたのだ。総合病院でも内科、産婦人科、脳神経 科とたらいまわしにされた挙句に、身体的にはどこも悪くないと治療らしき治療を受けられずに落ち 込んでいたのだ。 「どうしました。痛かったですか?」 山崎は頬を濡らす涙を見落とすことなく優しい声をかけた。 「いいえ」 あきらめににた気持ちで綾子は力なく首を振った。しかし、仰向けになって3分もしないうちに、 突然お腹がグー、グーと大きな音をたてはじめた。ここ何ヶ月も感じていなかった空腹感が襲ってき たのだ。 (お願い、もう鳴らないで) 綾子はお臍の辺りから出てくる大きな音をドクターに聞かれていると思うと、恥ずかしくて顔が熱 くなってくるのを覚えた。 「胃腸がすこし動きだしたようですね。お腹が空いてもあまり一度に食べずに、消化の良い物をすこ しづつ取ってください」 ベッドの脇に立ち赤面する人妻を見下ろす山崎は、笑みを浮かべて日常生活の注意点をアドバイス した。 お腹が鳴り止まない綾子は恥ずかしくてまともにドクターを見ることができずに、視線をそらせた まま小さく頷いた。不眠解消法などを優しく指導する言葉に治療を疑ったことを後悔し、この先生な ら自分を救ってくれると確信した。 「通じはどうですか?」 「食欲がなかったので、ほとんどありません」 患者着の上から鳴り続けるお腹を撫でられた綾子は、小さな声で答えた。 「お腹がすこし張っていますね」 山崎は円を書くように撫でていた手の平で、お腹を強めに押した。 「あっ!いやっ……」 綾子は慌てて両手で顔をおおった。お腹を押された衝撃で、『プゥ―――』とお尻から死ぬほど恥 ずかしい音が洩れたのだ。 全身が火の玉のように熱くなった綾子は、一刻も早くこの場から立ち去りたかった。人前でオナラ をするのは、裸を見られより恥ずかしかった。 「そんなに恥ずかしがらなくてもいいですよ。オナラが出るのは腸の働きがよくなった証拠ですから」 山崎は悩ましく苦悩する人妻の姿にマゾの匂いを嗅ぎ取り、元気を取り戻すのが楽しみになった。 「いやん。ごめんなさい……」 顔を隠したままかぶりを振る綾子の、青白かった項が真っ赤に染まっている。 「今日の治療はこれぐらいにしておきましょう」 「は、はい」 ヒク、ヒクと波打つお腹を静かに撫でられていた綾子は、ドクターの許しが出ると逃げるように更 衣室に駆け込んだ。言いようのない恥ずかしさで全身が震え、暫く着替えもできなかった。 やっとの思いで患者着を脱いだ綾子は、スタンドミラーに映る自分の姿に驚いた。肌は湯気が立ち そうなほど上気して、ブラジャーの上からも乳首の勃起が見て取れる。股間に手を伸ばすと、パンティ ーの中心部が湿っている。 (なぜ、こんなに) 綾子は性的昂奮を感じていないのに濡れている恥部が信じられなかった。 綾子は恥ずかしい思いをすることが、快感に変わることをまだ認識していなかったのだ。 「どうですか、少しは元気になりましたか?」 更衣室から出てきた羞恥を隠しきれないでいる人妻に、山崎は事務的な口調で声をかけた。内心は 下半身を熱くしながら。 「はい。ありがとうございました」 綾子はドクターと目があうと、再び恥ずかしさが込み上げてきて息苦しさを覚えた。下腹の奥がム ズムズして顔が上げられなくなった。 「それは、よかった。では、3日後にまた来てください」 山崎は人妻が漂わせる妖艶さに北叟笑みながら、治療室を出て行く綾子を見送った。 佐藤綾子の自律神失調症はその後6回の胸椎矯正で完治して、日に日に元気を取り戻していった。 第2章 黒髪責め
山崎整体院に通院をはじめて一月、佐藤綾子は元気を取り戻していた。
「ぐあいはどうですか?」 ぎすぎすした感じが消え、女盛りの色気を漂わせる綾子と向かい合った山崎は、身体の奥から湧い てくる嗜虐心に熱くなった。 「はい。おかげさまでイライラも無くなり、食欲も以前と変わらなくなりました。体重も戻りました ので、これ以上肥らないように気をつけようと思っています。ただ頭痛が少し残っているのですが、 たいしたことはありません」 一気に喋る綾子の声は明るく、薄化粧をした目鼻立ちがはっきりした彫りの深い顔は輝いている。 半年前、突然体調を崩し、苦しさのあまり自殺まで考えた事が嘘のようで、今では整体院へ通院す る日が、ドクター山崎に会う日が待ちどうしくて仕方が無かった。 「そうですか、それは良かった」 山崎はカルテを書き込みながらも、背中まで伸びた黒髪をかきあげるような人妻の悩ましい仕草を 気にしていた。 「佐藤さんがはじめて見えられたときは正直な話し、治してあげる自信は無かったのですが、元気に なられて本当に良かった。今日は頭痛の原因を探してみましょう」 嗜虐の欲望を笑みの裏に隠した山崎は、棚から患者着を取り出して渡した。 「はい。宜しくお願いします」 更衣室で服を脱いだ綾子は、鏡に映った自分の下着姿にドキドキした。思い切ってつけてきた黒の 悩ましい下着を、ドクターがどう受け取るか考えると鼓動が激しくなるのだ。 綾子が体調を崩した要因のひとつに、夫との性生活が上手くいかず欲求不満に成っていた事も上げ られるのだが、ドクターのしなやかな指で身体を触られると不思議と満たされた気分になるのだ。 綾子はパンティ―が濡れていないのを確かめると患者着を羽織った。朝からドクターに抱かれる事 を密かに思い描き、身体を疼かせていたのだ。それに恥ずかしい思いをすると、嫌なはずなのになぜ か身体が熱くなるのだ。 「まずは、胸椎の歪みを診ておきましょう」 「は、はい」 綾子は治療用の幅の狭いベッドに上がると、うつ伏せになった。ぐあいが悪かったときはまったく 感じなかった緊張感が襲ってくる。もうすぐドクターのしなやかな指が、背筋を撫でてくると思うだ けで胸が高鳴る。 山崎は綾子の背中を跨ぐと、マジックテープで止められた患者着の背部をひらいた。張りを取り戻 したスベスベした白い柔肌と、黒いブラジャーの紐があらわになる。 山崎は首の付け根から腰に向かって、背筋をスーッとなぞった。脊柱の歪みはなくなり綺麗に並ん でいたが、綾子がいつになく震えるような反応を示すので2度、3度と悪戯っぽくなぞってみる。 綾子は脊髄に電気が流れたような快感が走り、もう少しで喘ぎ声を洩らしそうになった。 山崎は後方に身体をずらすと、臀部のマジックテープを剥がしてみた。いつもは白の目立たない下 着なのに、黒の薄いパンティーが豊満な双臀に張り付いて悩ましく男を誘っている。 綾子はドクターの気を引こうとつけてきた下着を見られていると思うと、急に恥ずかしさが込み上 げてきて心臓が張り裂けそうになった。 「胸椎の歪みは治っています。もう、大丈夫です」 山崎は患者着を元に戻すと、ベッドから離れた。 (あっ!先生、もっと背中を触ってください) 昂ぶる綾子は叫びたくなるのを必死でこらえた。 「今度は頭痛の原因があると思われる頚椎を診てみます。仰向けになってください」 山崎は人妻の切ない疼きに気付きながらも、事務的な口調で言った。 山崎は綾子の身体にバスタオルをかけると、頭部側に回り込み腰を落とした。背中まである黒髪を 両手で梳くようにしてベッドの縁から垂らすと、ほんのりと赤く染まった項が露になる。 軽く目を閉じた綾子はうっとりした表情をする。髪の毛を触られると感じてしまうのだ。 「痛い!」 綾子が美貌を歪めた。 「どうしましたか」 スベスベした項に指を這わせて、人妻の柔肌の感触を楽しんでいた山崎は少し驚いた。頚椎には異 常が見られないのだ。 「先生。髪の毛をふんでいる」 目許をポーッと染める綾子は甘ったるい声をだした。頭皮に走った激痛が信じられないほどの快感 となって、全身に広がっていくのだ。 「ごめん、ごめん」 床までとどいている黒髪を束ねるようにしてベッドにあげた山崎は、優しく頭を撫でた。苦痛に顔 を歪めながらも被虐の快感に震える人妻に、嗜虐心が激しく掻き立てられる。 「大丈夫です」 綾子はねっとりと絡みつくような視線をドクターに向けた。恥ずかしさや苦痛が快感に変わってい くことに戸惑いながらも、下腹の奥の疼きを抑えることが出来ないでいる。 「頚椎にズレは見られないので、頭皮の緊張が頭痛を引き起こしているようです。すこしマッサージ しておきましょう」 山崎はふたたび腰を落とすと、頭全体を刺激するように10本の指先をリズミカルに動かした。 二重瞼の大きな目を静かに閉じて蕩けるようなマッサージを甘受している綾子は、雲の上で寝てい るような浮遊感に酔いしれていた。ときおりツン、ツンと頭皮に伝わってくる軽い痛みが、また気持 ちよかった。 山崎はマッサージをしながら右手の人差し指に数本の髪の毛を絡めては引っ張り、頭皮責めを始め ているのだ。 「くぅーーー!」 甘美な刺激にだらしなく緩んだ小さな唇から、微かな呻き声が洩れた。 「痛かったですか?」 人差し指を強く引っ張った山崎は、苦痛に歪む人妻の悩ましい顔を覗き込んだ。上気した美貌が醜 く歪むのは、嗜虐の欲望をかきたてる。 綾子は黙ったまま横を向いた。苛められるのが嫌なのではない。髪の毛を引き抜かれるような痛み が妖しい快感に変わり、昂奮しているのを知られたくなかったのだ。 「痛かったら仰ってください」 淫靡な笑みを洩らす山崎はふたたびマッサージを始めた。 小さく頷く綾子は激しい鼓動に息苦しさを覚えた。ブラジャーで締め付けられている乳房は張り詰 めて痛いし、頭皮への刺激が脊髄を伝わり女性器を疼かせている。 「気持ちいいでしょ」 山崎は真っ赤になっている耳朶に息を吹きかけるように囁いた。バスタオルをかけた腰が切なげな 動きを見せ始めていることにも気付いている。 (ああぁぁっ……早く犯して欲しい) ドクターのしなやかな指の動きに燃え上がる綾子は、熱い吐息を洩らした。一年近く夫との交わり のない女盛りの肉体がやるせないほどに疼いてくる。 「どうですか、まだ頭痛がしますか?」 山崎は人妻の身悶えをあざ笑うかのように、マッサージを止めると立ち上がった。 「だいじょうぶです」 綾子はトロンとした艶っぽい目でドクターを見上げた。子宮が蕩け出し膣が蠢きはじめ、頭痛は完 全に消えてしまっている。 「これで佐藤さんの治療は総て終わりました。また、具合が悪くなったら来てください」 山崎はバスタオルを片付けた。 「せんせい」 潤んだ瞳でドクターに縋る綾子は唇を震わせた。 「どうしました。もっとマッサージをして欲しいのですか?それとも抱かれたいのですか?私の気を 引こうとしていやらしい下着を着けてきたのでしょ」 薄笑いを浮かべる山崎の目は、獣のようにギラついている。 温和な表情に隠されていたドクターの素顔を見ても、綾子は嫌悪を感じなかった。 「抱いてください」 綾子は消え入るような声を出した。はしたない言葉を口にすると更に昂奮する。 「私は女が悦ぶ顔など見たくないのです。私が見たいのは苦痛に悶絶する女の姿なのです」 山崎は人妻の羞恥心を弄ぶように笑った。 「そんな……」 「奥さんも本当に求めているのは抱かれる事ではないでしょ」 山崎は長い黒髪を鷲づかみにすると、グイと引き上げた。 「いたい―――」 綾子は両手で頭を庇おうとするが、上半身の体重がかかる頭皮に激痛が走る。 「そうです。その顔です。もっと泣きなさい」 山崎は引っ張り上げた髪の毛を左右に大きく振った。 「ヒ―――ィ!痛い。やめて……」 頭皮が剥がされそうな痛みに綾子は、甲高い悲鳴をあげた。ツ―ンとくる刺痛みに涙が溢れる。 「違うでしょ。気持ちがいいのでしょ」 美人の悶絶に声を上擦らせる山崎は、下半身の震えを確認しながら責め続けた。プチ、プチと髪の 毛が千切れる感触が手の平に伝わってくる。 「くう……」 低い呻き声を洩らす綾子は、眉間に深い皺をよせて真っ赤な顔になった。 「奥さんは髪の毛を苛められるのが大好きでしょ」 「あうぅぅぅ……あああぁぁぁ……」 「ほら。気持ちがいいでしょ。イキそうでしょ」 山崎は呻き声の中に泣くような喘ぎ声が混じってくると、更に強く黒髪を引っ張り上げた。 「ああぁぁ……ダメ……あああぁぁぁ……」 頭を庇っていた両手の力を抜いた綾子は、痙攣を起こしたように震えた。頭皮に加えられた激痛が 脊髄を走りぬけ、膣の中で煮え滾っていた愛液を噴出させたのだ。 「イッてしまいましたね」 山崎はゆっくりと髪の毛を離した。汗ばんだ手には長い黒髪が何本も絡みついている。 綾子はベッドに伸びたまま、ハア、ハアと荒い息をしている。 「よかったでしょ」 山崎は汗と涙で濡れた人妻の美貌を、ティシュペーパーで優しく拭った。 「先生。わたし、どうしてしまったの?」 ドクターの手を握る綾子は、自分の身になにが起こったのか分からずに声を震わせた。 「イッてしまったのです。オルガスムスの経験ぐらいはあるでしょ」 「違います。私。そんな違います」 綾子は髪の毛を弄ばれただけで、絶頂を極めてしまった事を否定するように首を振った。それに男 に抱かれて感じる絶頂感とは異質なもので、オルガスムスに達したとは思えなかったのである。 「そんなに自分を抑えなくてもいいのですよ。嘘かどうかオマ×コを触ってみなさい。パンティーど ころか患者着まで濡れていますよ」 山崎は愛撫をするように縺れた髪の毛に手櫛をいれた。 「せんせい。わたし……」 綾子は甘ったるい声を洩らした。下半身に手を伸ばさなくても、恥部がどんな状態になっているか 分かる。太腿の震えはまだ止まらないし、肉襞が硬い物を銜え込みたくて喘いでいるのを感じる。 「今日は、これぐらいにしておきましょう」 「まだ帰りたくありません」 ふたたび突き放された綾子は涙声で縋った。白衣の前の膨らみが欲しくて仕方がなかった。 「そうですか」 含み笑いを洩らす山崎はベッドから離れた。 第3章 はずかしめ
ベッドから下りた綾子は、刺すような視線に足を震わせている。
「覚えていますか?私の前で大きなオナラをしたことを。あのときの奥さんの表情は素晴らしかった。 もう一度、オナラをしたら抱いて上げてもいいですよ」 切ない昂ぶりを涙目で訴える人妻を、山崎は嗜虐に燃える目で見詰めた。 「そんな恥ずかしいこと……」 綾子はオナラをしたときのことを思い出して真っ赤になった。逃げ出したくなる羞恥は妖しい快感 を生み出す。 「オマ×コの奥がムズムズするのでしょ」 立っていられずに跪く人妻に、山崎は淫靡な笑いを浴びせた。 「オナラをするのが嫌なら、裸になってオマ×コを広げて見せなさい。それなら出来るでしょ」 「そんな……」 優しく抱かれるセックスしか知らない綾子は、ドクターの卑猥な言葉が信じられなかった。屈辱的 な命令に泣き出したくなる。この場を逃げ出してしまえばいいのだが、被虐の悦びを覚え始めた身体 がそれを拒んでいる。 「いやなら帰って構わないのですよ。帰りたくないと言ったのは、奥さんの方なのですから」 山崎は潤んだ視線を向けてくる人妻を冷たく突き放した。悲愴感溢れる美貌は激しい欲情を誘う。 「……帰りたくありません……」 俯いたままの綾子は小さく首を振った。胸が張り裂けそうなほど心臓が高鳴っている。 「早く裸にならないと、次の患者さんが来てしまいますよ」 山崎は躊躇う人妻を執拗においつめていく。彼女のあとは予約を入れずに空けてあるのだが。 顔を赤くする綾子はゆっくりと患者着を脱いだ。ドクターの気を引くために着けてきたセクシーな 下着が、いっそう羞恥心をたかめる。 ブラジャーを外した綾子は胸に腕を回して、豊満な乳房を隠した。自ら望んだことだといえ、夫以 外の男の前で裸になるのは恥ずかしくて、なかなかパンティーまで脱ぐ勇気が出てこない。 山崎は黙って、人妻のストリップを見詰めている。 「先生って、意地悪なのですね」 優しく下着を脱がされることを思い描いていた綾子は、すねるように呟いた。 胸を隠したまま片手でパンティーを下ろそうとするが、シルクの薄いパンティーは大きなお尻に張 り付いてしまっている。 覚悟を決めた綾子は両手でパンティーを丸めるように下ろしていく。露になった乳房にドクターの 熱い視線が刺さり、身体の芯がキュンーとなる。 「もう、ぐっしょりではないですか。一度、イッているから仕方がないか」 股間から離れるパンティーが透明な糸を引くのを見て、山崎は声を出し笑った。 「いや……仰らないでください……」 羞恥の吐息を洩らす綾子は足首からパンティーを抜き取ると、裸体を隠すようにしゃがみこんだ。 「いつまでも小娘みたいに恥ずかしがっていると、時間がなくなってしまいますよ」 「せんせい……」 妬ましそうにドクターを見上げた綾子は、ベッド中央に腰を下ろして立て膝をした。 「足を広げて、綾子のいやらしいオマ×コを見てくださいと、言ってごらん」 山崎は人妻の正面に回ると、股間が覗き込みやすいように腰を落とした。 「フ―――ッ」 と、真っ赤になって熱い吐息を洩らす綾子は、小さく頷き太腿をゆっくりと開いていった。恥ずか しさで思考がまとまらず、下腹の奥がカッカしている。 「ああぁぁ、せんせい、あやこの……」 目を閉じた綾子は声を震わせた。空気に触れてスー、スーする股間に、ドクターの視線を感じて変 になりそうになる。 山崎は目の前に開かれる人妻の淫裂を凝視している。色素沈着の少ない小花唇はパックリと口を開 け、サーモンピンクの肉襞は物欲しそうに蠢いている。 「あ、あやこの、いやらしいオ……を見てください」 太腿を左右に割った綾子は羞恥の極限にきていた。頭の中はモヤがかかったようになり、煮え滾る 膣の奥が痙攣を起こしそうになっている。 「奥さん、どこが見て欲しいのですか?」 山崎は人妻の昂ぶりを楽しみながら、愛液で恥毛が貼り付いている大花唇に息を吹きかけた。 「あっ、あああぁぁぁ……」 綾子は喉をのけ反らせて喘いだ。ゾクッとした快感が背筋をつらぬき、割れ目から溢れ出た愛液で ベッドにシミができていく。 (触ってください。イカせてください) 綾子は声に出して叫びたかった。消えてなくなりたいほどの羞恥が鮮烈な快感を生み、熟れた身体 を激しく燃え上がらせる。 「どこが見て欲しいのか、大きな声で言いなさい」 山崎は官能的な太腿の震えにも息を吹きかけた。 「ああっ……あ、あやこのいやらしい……オマ×コを、み、見てください……あああぁぁぁ……」 恥ずかしい言葉を口にするだけで、綾子は昇り詰めそうになった。大きく開いた太腿がワナワナと 震える。 「奥さんはこんな風に辱められたり、苛められたりするのが好きなのでしょ」 山崎は充血して膨らんだピンク色の肉芽にも息を吹きかけた。 「ああぁぁぁ……せんせい……」 綾子は括れた腰を浮かせるよう震わせた。ドクターの言葉を否定できなかった。全身を蕩けさせる ような快感、頭の芯まで焼き尽くすような苦悩、総てが鮮烈で刺激的なことばかりだ。 「あああぁぁぁ……せんせい、さ、さわってください……」 綾子は切なげに泣いた。 「オマ×コを見られているだけでイキそうになるなんて、本当にスケベな奥さんだ。赤貝が泡を吹い ていますよ」 山崎は人妻の昂ぶりをさらに刺激するように、大きな声を出した。 「……へんになりそうです……あああぁぁぁ……オマ×コをさわってください……」 羞恥が生み出すやるせない快感に、綾子は身悶えしながら喘いだ。頭が真っ白になり、なにも考え られない。 「見ていてあげるから、イッてみなさい」 山崎はさらに膨れ上がり皮の剥けたク×ト×スに、強めに息を吹きかけた。パックリと口を開けた サーモンピンクの割れ目からは、愛液がとめどもなく溢れ出している。 「はあん……あああぁぁぁ……ダメ。あああ……さわって……イカせて……あうぅぅぅ……」 綾子は長い黒髪を振り乱し、のけ反るように悶えた。 イケそうでイケないもどかしさに左手で乳房を揉みはじめた綾子は、右手を股間に伸ばした。触っ て貰えないのなら、自分で慰めないと気が狂いそうになっている。 「ダメです。見られているだけでイクのです」 山崎は花園に伸びてきた手の甲を、きつく叩いた。バシッと心地好い音が治療室に響く。 「ううっ……あああぁぁぁ……せんせい……」 綾子は叩かれた手を高く上げ、空を掴むように握り締めた。手の甲に稲妻が落ちたような衝撃が走 り、二の腕が震えだす。 「はあぁぁ……あうぅぅ……せんせい、みて……あああ……みて、イ、イク……」 綾子は切羽詰った喘ぎ声をはりあげた。叩かれた痛みが、激しい欲情を爆発させる。 「あうぅぅぅ……あ、あやこ。イキます……あああぁぁぁぁぁ……」 弓なりにのけ反る綾子の上気した裸体は激しく震え、痙攣を起こすように硬直しながらベッドに倒 れていく。 「また、イッてしまいましたね」 人妻の激しい昇天に笑みを洩らす山崎は、ゆっくりと立ち上がった。 汗で光る身体をベッドに横たえる綾子は、快感の余韻に全身を小刻みに震わせている。直接、性器 に刺激を与えられずに、二度までもオルガスムスに達したことが信じられなかったが、夫とのセック スでは味わった事のない気の遠くなるような絶頂感に、この淫靡な世界から抜け出せなくなった自分 を感じていた。 第4章 電子針責め
「抱いて欲しいですか?」
山崎は黒のバックからロープを取り出すと、視姦で気をやってしまった人妻の柔肌を撫でた。 「抱いてください……」 綾子は空ろな瞳でドクターを見上げた。 「ただ抱かれるだけでは、つまらないでしょ。そう思いませんか?」 山崎は淫靡な笑みを浮かべた。 「縛るのですか?」 綾子の声は不安に震えたが、いやだとは思わなかった。むしろ未知への期待に胸が高鳴った。 「今度は、苦痛に悶絶する奥さんの姿が見たいのです。いいですか?」 山崎は何人もの女性の汗を吸い込んで柔らかくなったロープをしごいた。相手に承諾を求めるのは、 羞恥を与えるためだ。 小さく頷く綾子はベッドから降りると、両手を背中に回した。そうしなければならないような衝動 が、身体の奥から湧いてくる。 綾子は悩ましく緩んだ口元からやるせない喘ぎ声を洩らした。後ろ手に縛られて豊満な乳房の上下 にロープを回されると、ピンクの乳首が痛いほど膨らんだ。今、吸われたらそれだけでイッてしまい そうなほど、乳首は敏感になっているのにドクターは触れもしない。 「縛られるのが、そんなに気持ちいいですか?」 山崎は被虐の悦びに陶酔する人妻を苦笑しながら、長い黒髪を束ねロープにつなぐと、天井に取り 付けたフックに通して吊り上げた。 「いたい……」 綾子は美しい顔を歪めて呻いた。両足はなんとか床についているが、少しでもバランスを崩すと髪 の毛が引っ張られた。 「いい表情だ。快感に悶えている顔より、ずっと素適ですよ。奥さんは髪の毛を苛められると、感じ るのでしょ」 山崎は長い黒髪だけで全身を支えるように立つ、人妻の苦痛に満ちた表情を満足げに見詰めた。 (どうして、身体がまた熱くなっていく) 綾子は愛撫もされずにただ苛められ、辱められるだけで感じてしまう自分の身体が分からなくなっ た。頭皮に激痛が走ると下腹の奥が疼き、太腿を擦り合わせずにはいられなかった。 (きっとまた自律神経が狂ってしまったのだわ) バランスを崩さないように背筋を伸ばす綾子は、救いを求め潤んだ瞳でドクターを見詰めた。 「気持ちいいですか?そんなに悦んでばかり居られては面白くない」 山崎はキャスター付きの低周波治療器を引き出した。 「治療に何度も使っているので知っているでしょ。これには他にも機能があるのです」 山崎はボールペン位のエボナイト棒から出ている赤のコードを治療器につないだ。 身動きの取れない綾子は、不安げにドクターの動きを追っている。 「この電子針は、この先からパットに向かって低周波が流れるのです。痛いですよ」 山崎はエボナイト棒の先に取り付けられた針の部分を見せると、5センチ角の粘着パットをお尻の 真ん中に貼り付けた。 電子針は周波数を最大にあげて一点から体内に流す事で、鍼灸で使う鍼以上の効果があり、直接針 を刺す訳ではないので肌を傷つける事がない治療器である。 「う――っ!」 尻朶に電子針をあてられた綾子は、身を固くしたが何の刺激もない。 「これからですよ。痛くなったら言ってください」 人妻の強張った表情に昂ぶりを覚える山崎は、出力ダイヤルを回していった。 髪の毛を吊り上げられている綾子は、逃げる事ができずに直立不動の姿勢をとり続けている。電子 針の当てられている尻朶に、ピリピリした刺激が少しずつ伝わってくる。 「まだ、大丈夫ですか?」 山崎はさらに出力を上げていく。 「痛いです」 本当の針を刺されるようなチクチクした痛みに、綾子は美眉をしかめた。 「これぐらいで、痛いですか」 山崎は低周波の出力を一気に上げると、豊満なお尻に電子針を当てた。 「ヒ――ィ!」 鋭い痛みから逃れようと体勢を変えた綾子は、頭皮を剥がされるような激痛に悲鳴を上げた。電子 針から逃げようとすると、吊り上げられている黒髪が引っ張られる。 「しっかり踏ん張っていないと、頭がハゲてしまいますよ」 山崎は脂汗が滲む尻朶を、電子針で軽く突いた。痛みに耐える大殿筋は引き締まり、双臀に窪みが できる。 「せんせい……やめてください……」 直立不動の姿勢を崩せない綾子は、大粒の涙を流した。 「止めてもいいのですか?」 尻朶を責めていた山崎は、電子針を性感を高めるツボが集中する仙骨点に移していった。人妻の裸 体は上気して、官能的な太腿が震え始めている。 「せんせい……」 痛みが痛みでなくなってきた綾子は、熱い吐息を洩らした。電子針の刺激で女性器が疼き、蜜が内 腿を濡らしている。 末梢神経に加えられる刺激は脳下垂体を麻痺させ、快感を増幅させる脳内麻薬アドレナリンを大量 に放出する。 「感じてきたようですね」 山崎は人妻の悶えを見ながら、治療器のスイッチを切った。 「あっ!いや……」 絶頂を迎えようとしていた綾子は、突然に消えた刺激を追うように括れた腰をくねらせた。 「止めて欲しかったのでしょ」 「先生。身体が変です、治して下さい……」 ドクターに悩ましい視線をおくる綾子は、涙を流した。苦痛や羞恥に悦びを覚える自分が異常に思 えるのだ。 「どうしたのですか?」 山崎は人差し指で頬の涙をぬぐった。 「わたし……」 綾子は声を詰まらせた。自由に動けたらドクターに縋りつきたかった。 「痛みに感じてしまったのでしょ。大丈夫、今までそれを抑えていたから、身体を壊したのです。こ れからは総てをさらけ出して悦びを求めなさい。いいですね」 山崎は天井からのロープを少し緩めると、太腿を開かせた。愛液でベットリと濡れた内腿から湯気 が上がっている。 「奥さんのオマ×コ、固い物が欲しくてたまらないと言っていますよ」 淫靡な笑みを浮かべる山崎は、メスの匂いを濃厚に漂わせる股間を覗きこんだ。 「いやん……せんせい……」 綾子は歓びに震えた。ドクターの恥ずかしい言葉が、昂ぶる心に気持ちよく響いた。 「イキたくなったら、イッてもいいですよ」 山崎は再び低周波治療器のスイッチを入れると、太腿の内側にある恥骨筋に電子針をあてた。 「くう――っ!」 綾子は少しだけ動かせるようになった頭をふった。子宮に直接針を刺されたような痛みが走り、膣 が焼き爛れるように熱くなっていく。 「気持ちがいいでしょ」 「あ、あっ!ダ、ダメ……変になる……」 綾子は喘いだ。痛いのか、気持ちがいいのかわからなくなっている。下腹の奥に棲む淫獣が悦楽を 求めて蠢いている。 「総てを忘れて悦びを感じるのです」 山崎は鼠経部を責め続けた。 「あああぁぁぁ……」 頭皮への痛みに耐えながら腰をおとす綾子は、何もわからなくなってきていた。痛みが激烈な快感 となって全身を呑みこんでいく。 「奥さんのオマ×コが泡を吹いている」 山崎はパックリと口を開けた縦長の割れ目を凝視して、電子針責めを続けた。 「ああぁぁ……せ、せんせい……オ、オマ×コ、触ってください……あああぁぁぁ……」 熱い喘ぎ声をあげる綾子は、うわ言のように訴える。 「いいですよ。触って上げましょう」 山崎は皮が剥け、ピンクの肉芽が覗いているクリトリスに電子針を軽くあてた。 「あうっ!はあ……あああぁぁぁ……」 綾子は不自然な体勢でのけ反った。意識が飛んでいく。 「あああぁぁぁ……い、いい……イ、イク……あう、あああぁぁぁぁぁ……」 綾子は全身の力が抜け、身体が宙に浮いていくような感覚につつまれた。生まれて初めて味わう浮 遊感だ。 山崎は崩れ落ちる女体を抱きとめた。痙攣する太腿の付け根で、シューと音がすると、小水が弧を 描いて噴出した。 第5章 思いのたけ
髪の毛を吊り上げられていたロープが解かれ、後ろ手に縛られたまま床に転がった綾子は、薄らい
だ意識が回復してくると床のひんやりとした冷たさが、汗ばんだ肌に気持ちよく感じた。 失神してしまった訳ではなかった。オシッコが出そうになったのもわかったが、止める事が出来な かった。尿道が押し広げられ小水が弧を描いたとき、凄く気持ちがよかった。長い時間オシッコを我 慢したあとのような、心地好い解放感が下腹を包み込んだ。このままいつまでもオシッコを洩らし続 けたいと、夢うつつのような薄らいだ意識の中で綾子は思った。 「治療室でこんなにたくさん小便を洩らしてどうするのですか。臭くて、臭くて、鼻が曲がってしま いそうだ」 山崎は綾子が薄目を開けると、鼻をつまんで大袈裟に言った。 「ごめんなさ……」 上気した裸体をもじもじさせる綾子は、掠れた涙声を出した。悲しい訳ではなかった。嬉しかった。 ドクターになじられると、身体の芯が熱く疼いてくる。 綾子は気だるい身体をゆっくり起こし、子犬が甘えるようにドクターの足元に擦り寄った。 「まだ苛めて欲しいのですか?」 「抱いてください」 綾子は上目遣いに見上げると、悩ましい表情をした。被虐の悦びで精神は十分に満たされているの だが、肉体がオチ×チンを欲しがっている。ドクターのオチ×チンでオマ×コを貫かれたいと、女体 が切ないほど望んでいる。 「これが欲しいのですか?」 山崎は白衣を脱ぎ、ブリーフ一枚になると腰を突き出した。 綾子は恥ずかしそうに頷いた。はちきれんばかりの膨らみを見詰める目は、妖艶な輝きを放っている。 「いいでしょう。奥さんがどれほどチ×ポを欲しがっているか、態度で示しなさい。合格なら望みど おり抱いて上げましょう。ただし、不合格なら罰ゲームがまっていますよ、いいですね」 山崎は意味ありげな笑みを浮かべると、腕組みをして仁王立ちになった。 綾子はドクターの言わんとしている事を飲み込むと、膝で這うように近付きブリーフの膨らみに唇 をつけ、先走り汁で出来たシミを舐めた。火傷しそうなほど熱い肉根の感触が伝わってくる。 (あっ!早く、早く欲しい) 綾子は両手が使えないじれったさに、泣き出しそうになっている。小さな口でブリーフを脱がそう とするが、怒張した肉根が邪魔をしてうまく下ろせない。潤んだ瞳で助けを求めても、意地悪い笑み が返ってくるだけだ。 ブリーフの端を咥えてなんとか引き下ろすと、中年の肉根とは思えない黒光りした巨砲が、天を衝 くように飛び出す。 「あっ、すごい!」 夫の倍はあろうかと思われる肉根に、綾子は感嘆の声を上げた。膣が早く銜え込みたくて、肉襞を ひくつかせているのがわかる。こんなにも男に貫かれたいと思ったのは初めてだ。 先走り汁の溢れる先端に軽く口付けして、亀頭を舐め回し、反り返った裏筋に舌を這わせる。ピク ピクと青筋を立てた肉根が反応する。 綾子は口一杯に熱い肉棒を咥え込むと、クチュ、クチュといやらしい音を立てて口唇奉仕を続ける。 「下手なフェラチオですね。これではご主人に構って貰えないのも無理ないですね」 暫く一物をしゃぶらせていた山崎は、冷たい口調で言った。 肉根を咥えたまま見上げる綾子の頬に涙が伝った。フェラチオをけなされたのが悲しいのではない、 ドクターに抱いて貰えなくなるのが悲しいのだ。 綾子は一度、怒張した肉根から口を話すと、涎で濡れている垂れ袋を舐めにいった。唇も舌も使っ た。吸い付いたりもした。誰に教わった訳でもなく、ただ認められたくて夫にも見せた事のない淫乱 さで、肉根に絡みついていく。 横からも舐めてみた。軽く歯を当ててもみた。赤黒い巨砲が湯気を上げて脈打っている。子宮が共 鳴するようにズキン、ズキンと疼く。 「まだまだ合格点は上げられませんな。奥さんは男を悦ばすことに集中できていない。床を見てみな さい」 山崎が指差す太腿の下には、愛液の大きな溜まりが出来ている。 「先生。私、もっと頑張ります、殿方の悦ぶ舐め方を教えて下さい」 綾子は涎でベトベトになっている口の周りを舌舐めずりした。むせかえるような色香が漂う。 「いいでしょう。次回から色々と教えて上げましょう。ただし、今回は罰ゲームですよ」 山崎は市販されている手の平サイズの低周波治療器を棚から取り出した。治療器から伸びたコード の先には、通電パットのかわりに洗濯バサミのようなクリップが2つぶら下がっている。 「罰ゲームは奥さんのお乳に低周波を流します、スケベな奥さんは直ぐにイキたくなると思いますが、 それを堪えて私のチ×ポをオマ×コで銜えるのです。うまく銜えこむことが出来たら天国に連れて行っ て上げますが、ダメなときはチ×ポはお預けで帰ってもらいます」 山崎は貫かれたくてムズムズしている人妻を弄りながら、今まで取っておいた好物に手をつけるよ うに、ロープで絞り出された豊満な乳房に触れていった。 「ああっ……」 硬く膨らんだ乳首に触れられる綾子は、悩ましい喘ぎ声を洩らした。なにをされても構わないと思っ た。ドクターのオモチャにされる事に無常の悦びが湧いてくる。 「なかなか感度のいい乳首ですね。吸って上げましょうか?」 山崎は指先に伝わってくるピクピクした反応を楽しみながら、ピンク色の乳首を転がした。 「ああっ……い、いや……」 綾子は絶頂に追い詰められていく快感から逃れようと、後ろ手に縛られたままの身体をねじった。 舐めて欲しかった。吸って欲しかった。でも今は……。 「そうですか。ご主人には吸わせても、私に吸われるのは嫌ですか」 「せんせい……」 怒ったような顔をして乳房を触るのを止めてしまったドクターを、綾子は切なげな表情で見詰めた。 苦悩する人妻の美貌に山崎の一物が、痛いほど膨らんでいる。 「お乳を触られるのが、泣きたくなるほど嫌ですか?わかりました、今度お乳を吸って欲しいと言っ ても、絶対に吸って上げませんからね」 山崎は罰ゲームと称して、人妻を精神的にいたぶっているのだ。 「先生の意地悪……あやこ、お乳を吸われたら、イッてしまいます……」 ドクターを見詰める大きな目が、溢れる涙で潤んでいる。 「触られるのが嫌なら、これで苛めてあげましょう」 山崎は涙の訴えを無視すると、乳首にクリップを挟みつけ低周波を流した。 「あっ!あっ!と、とめてください……」 綾子は膝立ちのまま、胸を突き出すように身体を反らせた。低周波のリズムにあわせて張り詰めた 乳房がブルン、ブルンと揺れ、全身が燃え上がってくる。 「チ×ポが欲しいのでしょ。跨りなさい」 床に寝転がった山崎は、巨砲に手を沿えて振った。 「ああっ……ほしい……せんせいのオチ×チンが欲しい……」 痴女のように涎を垂らしながらドクターの腰を跨いだ綾子だったが、身体が揺れてうまく肉根を捕 らえることが出来ない。亀頭部がヌルヌルになっている淫裂を擦る。気を抜けばイッてしまいそうな 快感だ。 「あう!ああぁぁ……」 やっとの思いで肉根の先端を蜜壺の入口で捉えた綾子は、震える腰をゆっくりと落としていった。 ズブ、ズブとぬかるみに踏み込むような音がして、蕩けた肉襞が押し広げられていく。 「あああぁぁっ……イ、イッても、いいですか……。綾子、もう……」 巨砲を根元まで銜え込むと子宮が押し上げられ、下腹に絶頂の波が押し寄せてくる。 「ダメ……あうっ……綾子、イク……イッちゃう……あああぁぁぁ……」 山崎が低周波の出力を上げると、綾子は黒髪を振り乱した。真っ赤に上気した柔肌が痙攣を起こす。 「よく頑張りました。約束通り天国へ連れて行ってあげましょう」 山崎は括れた腰を両手で支えると、下半身を動かした。 「ああっ……せ、せんせい……」 熱く蕩けた肉襞が肉棒で激しく擦られ、狂おしいほどの快感が全身を包む。 「せ、せんせい……お乳……お乳、吸って……」 綾子は貪欲に快感を求め、汗の流れ裸体を激しく悶えさせた。 「仕方のない奥さんだ」 苦笑いする山崎は、今にも母乳が飛び出しそうなほど膨らんだ乳首をひと舐めすると、口に含み唇 で潰すように噛んだ。 「うおっ……あああぁぁ……イク―――……」 乳首の激痛が下腹の中で煮え滾っていた官能のマグマを爆発させた。真っ赤になった綾子の身体が、 山崎の腰の上で若鮎のように飛び跳ねる。 「ううん、そうだ、その顔だ!」 山崎は苦痛の中で歓喜の叫びを上げる人妻の歪んだ表情に、昂奮が抑えきれず膣深くに熱い迸りを 撒き散らかした。 「あああ……あやこ、死んじゃう……」 激しく突き上げられた綾子は白目を剥き、悶絶するように倒錯性のオルガスムスに昇り詰めていった。 |